
微かな光の中、仏の表情から感じる、その背景に確かに存在する歴史と人々の思い。仏教が伝来する以前から我々に宿る自然信仰の精神。
この写真集は、人の手によってつくられ同じ姿で在り続けている仏像と、この時にしか捉えられない自然の刹那の光景を物理的に対比させることで、「祈り」の気配を伝えている。
撮影舞台は世界遺産・清水寺。これまで10年に渡り清水寺を撮影してきた写真家・須藤和也が、現在の自身の視点で捉え、編み出した写真集である。
「微光」という意味をもつ「gleam」をタイトルとしたこの一冊は、見た人の心の深い場所に沸き起こった思いをやさしく照らす。
今まで気づかなくとも、言葉や形になっていなくとも、彷彿されたその思いはきっと自ずと「祈り」とは何であるか、向き合うきっかけになるでのはないだろうか。
・朱印帳製本
・本文40P
・スリーブケース:銀刷り
本文:ダブルトーン印刷
・サイズ:W208mm × H310mm(スリーブケース入り)